モンスターペアレントへの対応について実践例をもとに考える

モンスターペアレントとは、学校や教員に対して不当な要求を度を超した激しさでおこなう保護者のことで、向山洋一氏が命名しました。過剰な要求で教員の精神状態や体力に悪影響を及ぼすモンスターペアレントへの対応は、どのようなものであるべきなのかについて、いくつかの実践例を取り上げます。

たとえば、子どもの事情で学校行事の日程を変更してほしいというものや、修学旅行の行先を指定するものがあります。これらに対しては、学校という集団生活の場で、個人の要求を通すことの難しさかつ不適切さをはっきりと伝えるべきです。ただ、給食の内容を指定してくるケースにおけるアレルギーなど、命にかかわる問題もあります。

モンスターペアレントは、個々の子どもの事情をきちんと把握する必要があることを示す面もあるかもしれません。