困った保護者の特徴

モンスターペアレントとは、学校に対していいがかりのような要求を繰り返す保護者のことを意味しています。モンペと略されることも多く、苦情や文句、非難を繰り返すことから、学校側だけではなく、ほかの保護者や自身の子どもにすら迷惑に思われていることもあります。

実際に被害にあっているのは基本的には担任です。ですが担任にクレームを言うだけではなく、校長や教育委員会など権限を持っているところに直接クレームを入れるケースも見られます。権力のあるところから圧力をかけられると、学校側だけでは対処が難しくなるかもしれません。

また国内だけではなく、アメリカなどの海外でも保護者によるクレームなどが問題になっていることもあります。

モンスターペアレントの種類

教育現場に対して、理不尽な要求を行ってくる保護者達をモンスターペアレントと呼んでいます。このような人たちには大きく分けて2種類のタイプがいます。

①自己中心的なタイプ

自分の子どもが一番で、他人の事などを考えられない自己中心的な保護者です。

少しでも子供に対して、思わしくない状況が発生すると教育現場側に非があると決めつけます。すぐに怒るなどの特徴もあるので、慎重な対応が必要です。

②精神的に病んでしまっているタイプ

保護者が精神的に参っているような状況に陥っており、なにかにつけてクレームを言ってきます。

正攻法な対応をしても、保護者側がヒステリックな状況になる可能性があるので、上長などと連携して対応するのが良いです。

よくある事例

一般的によくある事例としては、電話で一方的に話し続ける・長文の連絡帳を書いてくる・授業参観での態度が良くないなどといったことが挙げられ、中には朝から電話で長話をする親や学校に来て話をする親も存在します。

教師達は、できる限り自分の受け持つ教室に早く向かいたいものですが、そういったことがあると教室に行く時間も遅れてしまい、業務の妨げにも繋がってしまいます。

また、教師が朝教室に行ったときに長文の連絡事項が書かれた連絡帳が机に上に置かれていたという事例もあり、そこには教師の生徒に対する接し方や態度を批判するような内容が書かれていたということもあります。

さらには授業参観の最中にガムを噛んでいる親や、親同士が授業に全く関係のない会話をしてしまうようなことも見受けられます。

対処法とポイント

学校で問題になる保護者への対処法は、法律で解決しないといけない問題なのか、教育上の問題なのかを明確にする事です。教育上での範囲なら、職員会議で全員が共有するのが大切になります。必要に応じて弁護士に、モンスターペアレントに関する相談ができる状況をつくるのが大事です。

教員に求められる判断として、保護者の要求が理不尽か正当かという事があります。こじれるようなら弁護士等の第三者をいれて話し合うようにするのが大事です。

対処法は、保護者がそういった行動にでる原因が子供への過保護からきているのか、孤立していることからきているのかにより事なります。保護者がなぜクレームを言ったり、暴走行為に及んだりするのか、その原因を調べるのがポイントです。